Admin New entry Up load All archives

つじこの

一応、本とかの批評のつもり。趣味的な備忘録

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

category: スポンサー広告

CM: -- TB: --   

SAZ『この快楽がすごい!』 

サークル「SAZ」のsobaさんがまたやってくれた。
5月1日のコミック1で出す予定と告知されながらも20日遅れて21日に店頭販売の運びとなった、『この素晴らしい世界に祝福を!』のサキュバス本『この快楽がすごい!』は、時間をかけただけあって本当にすごい。

アニメ版第9話に出てきたサキュバスのお店のお姉さんと欲望に正直なカズマの組合せで、となれば頁のほとんどを性行為そのものが占めている無駄のない構成は予想通りである。
武田弘光的な女性の表情の崩し方をよく研究した上でその成果を男性の顔に活かすという独自の路線や、姿勢に多少の無理が生じるのは承知で女性の顔の正面性を維持する工夫など、見どころを数え上げればきりがない。指で自ら女性器を左右に押し広げる仕草も、みやもとゆうあたりならともかく、この人の漫画では目新しい。
特に男性の描き方からは、高すぎない鼻をはじめあっさりとした顔立ちに加えて、陰茎の血管の強調、やや胴長で腰や太腿の筋肉が目立つ体つきなど、最近の定番をしっかり摂取している様子がうかがえる。それに、陰毛を描かないのは相変わらずながら、それゆえの視覚的不自然さを気にしてか、それとも品位の点でためらいがあったのか、ともかくいままであまり描いてこなかった「種付けプレス」についても、上乃龍也の『エロい娘って思われちゃうかな♡』あたりを参考にしたのではないかと思しき1コマがあり、まことに頼もしいかぎりである。
気合を入れて描いた絵の立派さだけでなく、開幕早々無意味に揺れるお尻といい(アニメでもそんな感じだったのう……)、再戦をねだるカズマに快く応じるときの笑顔といい、何気ないコマにまでいちいちサキュバスの底抜けの善人ぶりがにじみ出ていて、それがまたなんとも言えず笑える。「カズマ様そんなに/緊張なさらないで/ください/楽しい快楽の時間を/たのしみましょう♡」という台詞は、「楽」の字(概念)が三度も出てきて明らかに多すぎるはずだが、この作品に限ってはぴたりとはまっているようで、特に気にならない。
たぶん『立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は18禁』以来の収穫であろう本作において、sobaさんの藝風は、朗らかな笑いと妥協のないエロティシズムの融合という点で、いよいよ完成された自在な境地に達しつつあるようだ。いやむしろ、バロックの天井画のように際限のない高揚を可能にしてくれる、魔法の気流をつかんだのかもしれない。
不思議なのはいまだに単行本の音沙汰がないばかりか商業方面での活動が途絶えたままであることで、イシガキタカシのようにコミックゼロスあたりで短期集中連載をするか、いまだとコミックエグゼもよさそうに思えるのだけれど、こればかりは部外者が気をもんでも仕方がない。意図してかどうか、絵柄はワニマガジン風に近くなってきた印象がある。例によって例のごとき幼馴染の若女将だの、鰐禍大学水泳部の後輩だのといったありがちな話をこの人が描くさまはあまり想像できないが、それはそれで見てみたいようでもある。
スポンサーサイト

category: 同人誌

CM: 0 TB: 0   

コメント

コメントの投稿

Secret

トラックバック

トラックバックURL
→http://tsujiko692.blog.fc2.com/tb.php/117-aba3bf61
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。