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つじこの

一応、本とかの批評のつもり。趣味的な備忘録

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コミティア103の戦利品 

去る2月3日に東京ビッグサイトで開催されたコミティア103に参加してきた。
といっても私の場合は一般参加、つまり買う方専門で、本を売るわけではないのだが。

実は、コミティアがこの日にあることを思い出したのがようやく前日の夜更けというか、ほとんど当日の午前零時頃のことで、それから急いでおぼろげな記憶と前回・前々回のカタログ(『ティアズマガジン』)とを参考にしてめぼしいサークルの参加状況をどうにか調査し終えたが明け方になんとパソコンが壊れるという事件に遭遇してポッキーのごとく心が折れてしまい(注1)、しばし仮眠をとることにしたところ目が覚めると早や時刻は9時をまわっていて、私の住み家からは会場まで結構かかるのでこうしちゃおれんとばかりにあわてて出発したものの、11時半に到着してから現地でカタログを買って入場するというていたらく、それでも結局気になるサークルの本はもれなく購入でき、あまつさえ思わぬ掘り出し物的な発見もしつつ14時台には悠々と帰途に就くことができてしまった、というあたりがなんともコミティア的なのどかさを感じさせる経験でありました。
これは裏を返せば、何度か足を運ぶうちに「コミティアでのぞいてみたいサークル」というものが私の中である程度固定されてきたということを意味するのかもしれず、そう考えてみれば必ずしも手放しで安堵すべきではないような気もするが、まあ時期が時期だし、右も左も新刊がてんこ盛りであたし目移りしちゃう! みたいな状況ではなかったことも確かなので、あまり深く思いつめぬほうが健全であろう。

ここは行ってみないとなー、というサークルとしては、「abgrund」(注2)、「goo-paaa」、「夢のチョモラン王国」、「即席魔王」、「花競べ」、「キノコ灯」、「Aire Verte」、「オダギリックス」、「くまのとおるみち」、「メソリウム」、「ぱらり」、「panpanya」、などがあり、いずれに関しても特に支障なく所期の目的を達成できた。
このほか、意外な掘り出し物としては「いけばしや」の合同誌『ひねくれメルヘン』、「臨終サーカス」の『日本ぼさ子ちゃんいま物語り』の①と②、「SHIS」の『河童づくし』の四冊がある。まあ、「掘り出し物」という表現は、そのサークルが目当てで来場した方のことを思うとちょっと不適切な気もするし、そもそも私自身にしてからが、「いけばしや」の合同誌は昨年11月の刊行以来気になっていたもの、「臨終サーカス」の本も昔お金が足りなくてあきらめたものとその続篇、「SHIS」は以前も当方が本を購入したことのあるサークルだったがコミティアに来ているのを見落としていただけ…という事情だったのでなおさらである。ちなみに『ひねくれメルヘン』は内容に合わせてか角が四箇所とも丸く仕立ててあり、角オナ、おっと失礼、角折れの心配がない(なんつー下品さだ)。画期的な発想だと思うのですが、この造本、もっと普及してくれねえかなあ…。
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ただし、それらのサークルの作品についての批評をここでしようというのではない。

お28aに配置されていた「松下童話」。
ここの『人魚姫。』なる本も、事前調査であらかじめ買うことに決めていた作品である。
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ただし、これの内容を詳しく分析して進ぜようというわけでもない。
というか内容については、フリーライター志望の女子高生がマンボウの人魚姫に出会い、恩人を訪ねてお礼を言いたいという彼女の希望をかなえてやるべく協力し、なんやかんやで人魚姫の一生懸命な姿に励まされて自身も夢を実現するまでのいきさつを追ったギャグ漫画、という風に要約すれば、わずか一文で紹介できてしまう。
くすくす笑いながら小気味よく読み進めてしまえる魅力的な短篇だが、あまり微に入り細を穿つような精読を作者が期待しているわけでもないと思う。
しかし、おまけが忘れられない衝撃的な代物だったのである。
サークルスペースにいた中の人(たぶん、サークル主のB・松下さん)がいたずらっ子のような含み笑いを浮かべて手渡してくれた、飴(らしきもの)の入った紙製の正四面体(大きさは一辺が三センチほど)。
見てのとおり、そこにはなんとも奇怪なおかめの顔が所狭しと描かれていたのだ!
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意図的なヘタウマというのとも違う、もうなんというか本来なら製品化すること自体がはばかられる次元の拙劣さだと思うし、笑顔はまだしもそうでない表情には見るからに人をなめきったふてぶてしい風情があり、やり場のない怒りすらこみあげてくるほどだ。狭い隙間を有効活用してご丁寧にも小さい寸法の顔を描きこんでいるのがまた狂気を感じさせる。
あまりのまがまがしさに噴き出しそうになるのをこらえつつ、中の人に「これはご自分でお描きになったんですか(まさかそんなわけはないよなあ…)」と尋ねてみたところ、「いえ、買ったんです。海外の輸入品とかを扱っている通販で」というお返事。
「そこでこんなデザインのものを商っていたんですか!?」―こう質問する私の顔は、たぶん驚愕のあまり、かのニコラウス・アーノンクールのように引きつっていたはずだ(注3)。これが舶来の輸入品とは、いやそもそもまともな企業が正式に販売している商品とは、にわかに信じがたい。
食べると呪われるような気がしていまだに開封することはできていないが、かといっていつまでもこのままというわけにもいかず、悩ましいかぎりだ。おそらく中の人も、この絵柄に衝撃を受けてついつい10袋(20包/1袋)ほど一度に注文してしまったものの冷静になってみると処分に困り、苦肉の策として本のおまけにしてしまうことで体よく厄介払いしようとした、というあたりが真相ではなかろうか、いやきっとそうに違いない(なんという邪推)。
それにつけても、こんなおかしなお菓子の商品名と販売元とを聞きそびれたのがつくづく悔やまれる。ご存知の方はなにとぞご一報ください。


(1)実はパソコンが壊れたと思ったのは勘違いで、翌日こわごわ電源を入れてみたところ、幸い正常に起動してくれた。
(2)この"abgrund"というサークル名の発音は、「深淵」を意味するドイツ語としては当然「アプグルント」が正しいはずだが、そう読まれているのを聞いたためしがない。「アブグルンド」くらいはまだよいほうで、甚だしきに至っては「エービーグラウンド」という発音すら耳にした覚えがある。それはともかくとして、唐突かついまさらにもほどがあるが、昨夏まですばらしい女装少年ものを描き続けてくださったことに対して、この機会に感謝の意を表さずにはいられない。ありがとうございました。
(3)みじんも本文と関係ない疑問を一つ。アーノンクールの演奏自体は毎回実に新鮮で興味深いとはいえ、一体どうしてああも頻繁に彼の顔写真がCDのジャケットを飾るのか、私は不思議で仕方がない。あの強烈なギョロ目が売り上げに貢献するとはとても思えんのだが…。


(追記)「ブラック・クラッシャー」作『雄プレイ』。まあ、そのうち誰かがこのネタで薄い本を作ってくれそうな予感はしていたよ…。130206_0338~01
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